朝ごはんと一緒にコーヒーを飲むメリット

コーヒーがなければ1日が始まらない--あなたもそうでしょうか。コーヒーには、覚醒作用があるだけでなく、頭痛をやわらげる働きもあると言われています。
朝ごはんと一緒にコーヒーを飲むメリット

最後の更新: 30 9月, 2018

コーヒーがなければ1日が始まらない–あなたもそうでしょうか。どの食品と相性がいいかを知っていさえすれば、コーヒーはヘルシーな飲み物なのです。コーヒーは、水に次いで、世界で最も消費されています。今回は、朝ごはんと一緒にコーヒーを飲むメリットについてご紹介します。

朝ごはんと一緒にコーヒーを飲むメリット

朝、コーヒーをだけ飲んで出かける人たちがたくさんいます。これはよくない習慣で、健康にマイナスの影響を与えます。バランスのとれた朝ごはんを食べなければ、1日に必要な栄養を摂ることができません。私たちの身体にとって、朝食は最も大切なひとときであると考える必要があります。朝ごはんを抜くと、昼ごはんまでにお腹が空いてしまい、これが体重増加につながる可能性があるのです。

毎食ごとに適量を食べるようにするのが理想的です。朝ごはんの重要性を軽く見ないようにしましょう。以下に、朝ごはんと一緒にコーヒーを飲むメリットをいくつかご紹介します。

1. 覚醒作用があり、注意力と記憶力を高める。

コーヒーの覚醒作用

朝の1杯のコーヒーほどありがたいものはありません。起きてから2〜3時間以内に飲むコーヒーは、適量のカフェインを体内に送り込み、シャッキリ目を覚まさせてくれます。人によっては、コーヒーを飲むことによって頭痛を軽減する作用があるようです。その一方で、人によっては、かえって頭痛を引き起こすこともあります。いつ、どれだけコーヒーを飲めば最大の効果を得られるか、あなたにピッタリの飲み方を見つけましょう。

 コーヒーは、中枢神経系を興奮させる働きがあります。ですから、飲む量に注意が必要です。1日に2杯までにとどめましょう。(コーヒー1杯とは、大きいマグカップではなく一般的なコーヒーカップに入れたときの量を指しています。)
こちらもご覧ください:
コーヒーを飲むべき5つの理由

2. 抗酸化物質が豊富

緑のコーヒー豆

コーヒーには、細胞を強くしてフリーラジカルから守ってくれる抗酸化物質がたくさん含まれています。酸化ストレスを防ぐので、朝コーヒーを飲むことは、身体にいい習慣なのです。生のコーヒー豆は抗酸化物質がさらに豊富で、脂肪燃焼効果もすぐれていると考えられています。

3. 腸内の善玉菌を守る

腸内細菌叢を育てる働きがあるコーヒー

カップ1杯のコーヒーには、腸内細菌叢を育てるプロバイオティクスとしての働きもあるのです。そのため、コーヒーは自然に便秘を解消し、さまざまな病気から私たちを守ってくれます。

4. 消化を助ける。

コーヒー

コーヒーは胃液の分泌をうながし、食物消化と栄養吸収を助ける効果があると言われています。 胃の機能と消化器系全般の働きを改善するためには、1日に2回飲むのが理想的です。

5. 肝臓を守る。

コーヒーと肝臓-e1437498082624

コーヒーが肝臓にもたらす効果については数多くの研究がなされており、ポジティブな結果が得られています。コーヒーは肝細胞を守るのを助け、肝硬変や脂肪肝などの病気を防ぐのに役立つと言われています。

6. 一緒に食べるものに注意する。

健康な朝食

この点に関しては十分注意が必要です。一般的に健康だと信じられている典型的朝食メニューは、コーヒー1杯、オレンジジュース、バター付きトーストですが、専門家の意見では、これはよくない見本だそうです。まず、コーヒーとオレンジジュースを組み合わせると、酸性すぎる朝ごはんとなってしまいます。さらに、スーパーで売っているパック入りオレンジジュースは、100%ナチュラルのしぼりたてジュースに比べると、ビタミンCや抗酸化物質の含有量が劣っています。

では、コーヒーと何を組み合わせればよいのでしょう。まず、朝起きたら、温かいレモン水をコップ1杯飲みましょう。その1時間後に、いつもどおり朝ごはんを食べます。バターをつけたトーストはやめたほうがいいかもしれません。バターは脂質、トーストは精製された小麦粉を含んでいるので、ヘルシーな朝食にはなりません。

理想的な朝食メニューは、コーヒーと、少量の豆乳、ナッツ、くだもの(ナシやリンゴなど)を加えたオートミールです。くだものは新鮮なものを使いましょう。ジャムやマーマレードはNGです。朝から砂糖を摂りすぎてしまいます。コーヒーといっしょに小さめのサンドイッチを食べたい方には、全粒粉のオーツ麦パンがオススメです。ターキーやチキンの胸肉のスライスとアボカドをはさみましょう。おいしいだけでなく、午前中の活動に必要な栄養素を十分補ってくれます。

朝ごはんと一緒にコーヒーを飲むのが健康的だとご理解いただけたと思います。。ただし、朝にコーヒを1杯飲んだあと、1日中飲み続けないように気をつけてください。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Esquivel, P., & Jiménez, V. M. (2012). Functional properties of coffee and coffee by-products. Food Research International. https://doi.org/10.1016/j.foodres.2011.05.028
  • George, S. E., Ramalakshmi, K., & Rao, L. J. M. (2008). A perception on health benefits of coffee. Critical Reviews in Food Science and Nutrition. https://doi.org/10.1080/10408390701522445
  • Dórea, J. G., & da Costa, T. H. M. (2005). Is coffee a functional food? British Journal of Nutrition. https://doi.org/10.1079/bjn20051370
  • Hindmarch, I., Rigney, U., Stanley, N., Quinlan, P., Rycroft, J., & Lane, J. (2000). A naturalistic investigation of the effects of day-long consumption of tea, coffee and water on alertness, sleep onset and sleep quality. Psychopharmacology, 149(3), 203-216.
  • Nehlig, A., Daval, J. L., & Debry, G. (1992). Caffeine and the central nervous system: mechanisms of action, biochemical, metabolic and psychostimulant effects. Brain Research Reviews, 17(2), 139-170.
  • Svilaas, A., Sakhi, A. K., Andersen, L. F., Svilaas, T., Strom, E. C., Jacobs Jr, D. R., … & Blomhoff, R. (2004). Intakes of antioxidants in coffee, wine, and vegetables are correlated with plasma carotenoids in humans. The Journal of nutrition, 134(3), 562-567.
  • Asano, I., Umemura, M., Fujii, S., HOSHINO, H., & IINO, H. (2004). Effects of mannooligosaccharides from coffee mannan on fecal microflora and defecation in healthy volunteers. Food science and technology research, 10(1), 93-97.
  • Klatsky, A. L., Morton, C., Udaltsova, N., & Friedman, G. D. (2006). Coffee, cirrhosis, and transaminase enzymes. Archives of internal medicine, 166(11), 1190-1195.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。