泣くのはいいこと 9つの理由

泣くのはいいこと 9つの理由
Maricela Jiménez López

によって書かれ、確認されています。 医者 Maricela Jiménez López.

最後の更新: 18 1月, 2019

泣くことで、痛みやストレスが軽減されるってしっていましたか?

泣くことで目も潤い、また涙には様々な感情表現を可能にしてくれる大切な役割があるんです。

泣くことは自分の弱さを見せること、そして感情を表すのは悪いこと、だから子供の頃からすでに、泣かないように(特に人前では)教えられましたよね。

でも、涙は体と心の健康にとって良い効果を持っています。今回はそんな効果を少しご紹介します。

なぜ泣くのか?

涙は嬉しい時、悲しい、愛おしい時、イライラした時などに出てきます。これらの涙はそれぞれ違っていることは言うまでもありませんし、涙がでる理由も様々です。

一つ確かなことは、泣くという行為は生まれた時から私たちの生活の一部であるということです。

赤ちゃんの時は、お腹が空いている時やオムツが汚れている時。子供の時は、風邪や恐怖心やわがままが理由で泣いたりするものです。

大人になると、泣くことが悪いことだと思い、泣くのを避けるようになってしまいます。しかしそれは大間違い。

大人は子供に(男の子であろうが女の子であろうが)恥ずかしがらずに泣くことを教えるべきです。そうすることで、感情を十分に表せるようになり、ネガティブなことをすべて吐き出せるようになるからです。

子供の頃に解決できなかったトラウマが、大人になって大きな問題となりうることもあるのです。

だから、泣くのは人の成長過程でとても重要な役割を果たしているのです。涙にはたくさんの良い効果があるので、困惑した時や深い悲しみに襲われた時に泣くのを我慢するべきではありません。情けなくなった時も決して我慢しなくていいんです。

一番いいのは、信頼できるだれかと一緒に発散させること。それができない場合はプライベートな場所で泣きましょう。

最悪なのは、寂しかったり、悲しい時に感情を押さえ込んで、泣くのを堪える事です。

泣きたくない時もたくさんありますよね。他の人を心配させたくなくて。強くありたくて。結局全てうまくいくと信じて。または、誰にも泣いているところをみられたくなくて。

でも、ここで覚えておかないといけないのは、発散しない感情は心の中に積もって、いつかとんでもない形で爆発してしまうということ。

感情をブロックしてしまうと、涙も出なくなってしまい、不安やストレス、鬱などの症状を誘発させてしまいます。だから泣くことは、後々気持ちをすっきりさせてくれる大切な行為であることを忘れてはいけません。

泣くことの様々な利点

今日から、泣くことを恥ずかしいと思うのをやめましょう。映画をみて泣くのも、悲しい出来事があって泣くのも、積もり積もった怒りが原因で泣くのも、すべて恥ずかしいことではありません。

泣くことにはたくさんのメリットがあるのだと覚えておきましょう

1.泣くことで自分のことがわかる

泣く人

泣くというのは、自分を知るとても良い機会です。涙を流すことで、自分の必要としているもの、弱いところなどに気付かされます

泣くと気持ちが落ち着き、思考力が働き、物事をすっきりした頭で整理する事ができます。

2.ストレスを減らしてくれる

泣くと、気持ちを鎮静させてくれる健康ホルモンが分泌され、ストレスを軽減させてくれます。

さらに、涙は緊張や不安感、攻撃的な感情を緩和してくれます

しかも、健康を妨げるアドレナリン、ノルアドレナリンの過剰分泌を抑えてくれます。

3.目を潤してくれる

泣く人

最近では、スマートフォンやタブレットの使い過ぎから、ドライアイに悩む人も多いですよね。そんな時、自然の目薬が役立ちます。

涙は目の潤いを保つ他、角膜に酸素が供給されている状態を保ち、バクテリアの蓄積を防いで、目を渇きから守ります。

これで、市販の目薬もいりませんね。

4.悪いムードを明るくしてくれる

私たちは泣くと、マンガンを発散します。この物質、実は体内に溜まり過ぎると、イライラしたり、疲れやすくなったり、不安や鬱っぽくなりやすくなります。

結果、涙はこの問題の元になる悪玉を解消してくれ、ネガティブな考えや悲しみを軽減してくれます。

5.痛みを乗り越えさせてくれる

携帯を見て悩む人

何か悪いことが起きると、泣きたくなるのはあたりまえの事です。

お腹の中がねじれたような感覚を我慢せず、感情を発散させる事はとても大切です。

涙はネガティブなことを、理解し対処できることに変えてくれる力があります。涙のそんな力は、前を向いて問題を解決する第一歩なのです。

6.自分自身と向き合える

世の中の考えとは裏腹に、泣くことは決して弱さや劣等感の現れではありません。

  • 泣くことで、自分の気持ちや傷ついた理由、自分の求める変化を人に知ってもらうことができます。
  • 泣くことで、言葉では言い表せない感情を大切な人と分かち合うことができます。

だからこそ、泣くことは助けを求めたり、感情を表す方法の一手段であるととらえるべきなのです。

7.泣くことで正常さを取り戻せる

頭をかかえる人

泣くことで、私たちは体の状態をホメオスタシスの状態に戻す事がきます。これは、涙が精神の安定を回復させ、体のリズムを正常に戻してくれるということです。

泣く行為には、正常さを取り戻させてくれる力があるため、泣いたあとは気持ちがうんと楽になり、安心感が得られるのです。気持ちをきちんと消化してくれている結果です。

8.胃腸の不調を防いでくれる

ストレスや、苦悩を溜め込み、誰にも相談せず泣くことも避けていると、消化不良や胃腸の不調に悩まされる結果になることも多々あります。

泣くことでいろんなネガティブな感情から解放されるので、ストレスが原因の潰瘍や大腸炎を防いでくれます。

9.呼吸を改善してくれる

悲しそうな人

泣くと嗚咽がでたり、息が荒くなったり溺れたように息苦しくなったりすることもあります。

しかし強い感情を涙で流した後は、そんな感情も呼吸のパターンと共に落ち着きを取り戻します。

しかも、泣くと心拍数や汗までも調節されるのです。

 


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