1日に必要な水の量とは

1日に必要なだけの水を飲むのが難しいようであれば、くだものやお茶で味をつけてもOKです。ただし、砂糖は加えないでください。
1日に必要な水の量とは
Diego Pereira

によってレビューと承認されています。 医者 Diego Pereira.

によって書かれた Daniela Echeverri Castro

最後の更新: 02 10月, 2022

私たちが1日に必要な水の量は、それぞれの体重によってちがいます。しかし一般的には、代謝作用で排出されてしまう体内の水分を補給するために、大人で1日に2リットルの水を飲む必要があると言われています。私たちの身体の約60%は水でできており、身体が正常に機能しつづけるためには、このバランスを保つ必要があるのです。

水は生きていくうえで欠かせませんし、ダイエットにも役立ちます。でも中には、身体が機能していく上でどれだけの水が必要なのかわからず、飲みすぎている人たちもいます。身体にいいことをしているつもりが、実際には健康を脅かしていることに気づかないのです。そこで今回は、あなたの体重によって1日に必要な水の量が異なることをご紹介します。

1日に必要な水の摂取量は体重によってちがう

あまり知られていないことですが、1日に必要な水の摂取量は、私たちの体重によってちがってきます。例えば、やせている人は、太っている人ほどたくさんの水を飲む必要がありません。体重は人によってさまざまですから、必要な水の量をカンタンに割り出せる公式をご紹介しましょう。

1日に飲む水の量-

体重から必要な水の摂取量を割り出すには、体重(ポンド)を2で割ります。これで得られた数値が、1日に身体が必要とする水の量(オンス)となります(表は単位がポンドとオンスになっていますので、少々計算が面倒ですが、下の公式を参考に計算してみて下さい)。

例:体重が52 kg だとすると、1 kgは約2.2 lb(ポンド)ですから 、換算すると約114 lb。それを2で割ると57という数値がでます。つまり、この人が1日に必要な水の量は、57オンスというわけです。1オンスは約30 cc (0.03リットル)ですから、だいたい1.7リットルの水を毎日飲む必要があるわけです。コップ1杯が240ccだとすると、コップ7杯分に相当します。

覚えておきたい公式:体重(キロ) x 2.2 = 体重(ポンド)÷ 2 =  1日に飲む水の量(オンス)x 0.03=1日に飲む水の量(リットル)

特別の場合

  • 種目を問わず、スポーツまたは激しい運動をする人は、運動時間1時間につき、1リットルの水を余分に飲みましょう。
  • 食生活にくだもや野菜がたくさん含まれていなければ、1日に最低2リットルの水を飲むことをおすすめします。
  • あるタイプの病気を患っていたり、免疫力が落ちている場合は、十分に水分を補給する必要があります。この場合も、いつもより多めに水を飲むことをおすすめします。

1日に必要な分量の水を飲むためのアドバイス

先にご紹介した公式で1日に必要な水の摂取量が判ったら、水分を補給し体重を減らすために、毎日その分量の水を飲んでください。コーヒーや炭酸飲料では代用になりません。つい忘れてしまう、ふつうの水をそんなにたくさん飲めないという方のために、いくつかのアドバイスを挙げておきます。

  • 毎回食事の前にコップ1杯の水を飲む習慣をつけましょう。これなら忘れることがありませんし、食べ物の代謝効率もよくなります。
  • 朝起きぬけの空腹時と夜寝る前に、コップ1杯の水を飲みましょう。もちろんこれだけでは足りませんから、残りの分を1日を通して飲んでいく必要があります。
  • 水は味がないからたくさん飲めないという方には、お手製の天然フレイバードウォーターを用意することをおすすめします。ただし砂糖は抜いてください。くだものやハーブ、お茶などを利用して、飲みやすくしてみましょう。
  • 忙しくてつい水を飲むのを忘れてしまうという方は、毎日のチェックリストを作っておいて、コップ1杯の水を飲むごとに、チェックを入れていくのもいいでしょう。

十分な水分補給ができてるって、どうしたらわかるの?

冷水1

水分補給が十分かどうかを見極めるいちばんよい方法は、尿をチェックすることです。これには、1日にトイレに行く回数だけでなく、尿の色に気を配ることも大切です。例えば、うすい黄色なら水分補給が十分な証拠。でも、濃い黄色でニオイが強いようなら、もっと水を飲む必要があります。

また、肌やくちびるが乾く・疲労感がある・日常の活動に集中できないなどの場合は、あきらかに脱水症状が疑われますから、もっと水を飲むことをおすすめします。


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