正しいお茶の淹れ方

お茶には、心臓発作のリスクを減らしたり、骨を強くしたり、 その他非常に多くの効能があると言われています。
正しいお茶の淹れ方

によって書かれた Thais Guillén Otero

最後の更新: 06 12月, 2022

お茶の由来を知っていますか? ある伝説のお話をしましょう。

昔、中国の皇帝がお湯を沸かしていると、そよ風が吹いてお茶の木から葉っぱが落ちてそのお湯の中に入りました。それが皇帝を魅了し世界を魅了した香り高く味わい深い飲み物、お茶の始まりだと言われています。

今日ではお茶は世界中で人気があり、その消費量は心血管疾患などの病気の減少と相関関係にあるといわれいます。また、気分を落ち着かせリラックス効果もあります。こういった健康への効果は良く知られていますが、正しいお茶の入れ方をご存知でしょうか。今回は正しいお茶の淹れ方についてご紹介します。

お茶の種類

お茶は主に葉っぱを使って淹れられます。そのポリフェノールやカテキンは抗酸化作用や抗炎症効果があります。また種類によっても違いますが、フッ化物やミネラルの塩分を含みます。

 

緑茶

緑茶

緑茶に使われる葉は脱水して乾燥する過程を経て作られます。発酵プロセスを経ないので、栄養素が失われることなくほぼそのまま含まれます。お茶は緑色で、とてもフレッシュな味わいです。

 

白茶

白茶

白茶は、主に中国の福建省で生産されている中国茶のことです。摘んだお茶の葉を乾燥させるだけの簡素な方法で作られます。最も古くから作られているお茶で、2000年以上前から作られているとも言われています。マイルドな味わいで、名前の通り薄い色合いです。

こちらもご参考に:
減量に役立つ白茶

紅茶

紅茶

紅茶は長い製造過程を経て作られます。摘んだ葉を乾燥させたら、揉捻し、発酵させたら更に乾燥します。紅茶は英語では”black tea”(黒いお茶)と呼ばれ、その名の通り濃い色合いです。カフェインを多く含みます。

 

プーアル茶

紅茶2

プーアル茶は摘まれた後、殺青(熱を加えて酸化発酵を止める工程)を経て揉捻( 茶の出を良くしたり、整形をするために茶葉をしっかり揉む工程)し、乾燥させます。そして緊圧(湿った茶葉を型に入れて固める工程)したら、風通しの良い倉庫で乾燥させます。プーアル茶は中国では高価なお茶として知られています。

 

ウーロン茶

ウーロン茶

ウーロン茶は短い酸化工程のため、香りがよくとてもデリケートなお茶です。ウーロン茶もまた中国では高価なものです。

さて、さまざまな種類のお茶を紹介しましたが、これだけでは十分ではありません。飲むためには淹れなければなりません。しかし、実は簡単な作業ではなく、さまざまなテクニックが必要なのです。まずは基本的な淹れ方について説明します。

 

  • 急須はお茶の葉が上下に動く十分なスペースがあるものが理想です。また洗うときは水だけで洗いましょう。
  • できるだけ純度の高い水を使いましょう。塩分が含まれる水はお茶の味に大きく影響します。
  • お茶は淹れた後すぐに飲みましょう。時が経つにつれて酸化するため、健康に良くありません。

お茶の淹れ方

急須を事前に温める:

急須とお茶を入れるカップを少量のお湯で温めましょう。そうすることで冷めることがなくおいしいお茶を飲むことができます。

お湯を沸かす:

水はできるだけ新鮮なもの、ミネラルウォーターを使いましょう。お湯は沸騰させすぎると良いお茶を作る上で必要な酸素を失いますので、お茶の種類によって温度を変えましょう。

  • 緑茶:65 から85º C
  • 白茶:75 から 80º C
  • 紅茶とプーアル茶: 90 から 100º C
  • ウーロン茶: 85 から 90º C

入れる順序:

お茶によって、お茶から入れるかお湯から入れるか注意しましょう。例えばウーロン茶のようなデリケートなお茶は、お湯を入れてからお茶をいれるべきです。紅茶などはお茶からいれても構いません。それによって香りが大きく変わってきます。

おき時間:

お湯をいれてからおく時間は国やお茶の種類、香りの好みによってさまざまです。最初の1分間でお茶から味わいなどが染み出ます。2分目からはタンニンによって苦みが出ます。

  • 白茶: 1-2 分
  • 緑茶: 1-3 分
  • ウーロン茶: 3 分
  • 紅茶とプーアル茶: 2-3 分

あとは入れて飲むだけですが、砂糖は味わいを変えてしまうのでできれば砂糖を入れずに香りや味わいを楽しんでみてください。

他の淹れ方

基本的な淹れ方については説明しましたが、実はこれ以外にも様々な方法があります。国や文化によって違う淹れ方をご紹介します。ご家庭で試してみてはいかがでしょうか。

イギリス方式

1カップにつき小さじ1杯のお茶をティーケトルに入れます。分量はお茶の種類や好みに応じて変えても構いません。お湯を加えたら、お好みの時間おきましょう。ティーカップは温めておきます。

 

ロシア方式

500mlのお湯に対して小さじ3~4杯のお茶を入れます。沸騰させたら砂糖かジャムで甘さを加えて召し上がってください。

モロッコ方式

お茶を急須に入れたら少量のお湯を加えます。しばらく置いたらお湯をすて、新しいお湯を注ぎます。数分間置いたら飲んでください。仕上げにNanaと呼ばれるミントをのせます。

パキスタン方式

6人分のお茶を作るために、1リットルの牛乳、小さじ2杯分のお茶を用意します。牛乳を温めたらお茶に加えます。5分間おきましょう。シナモンショウガなどのスパイスを加えて完成です。


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