鼻血が出た時の対処法

鼻血が出た時の対処法

最後の更新: 14 10月, 2018

周りの誰かまたは自分自身が鼻血を出してしまった状況に直面したことはありますか?

なぜ鼻血がでるのか、また鼻血が出た時にはどう対処すれば良いのか見ていきましょう。

なぜ鼻血が出るか?

鼻血が出る理由の多くは深刻なものではありません。

私たちの鼻にはとても細い毛細血管がたくさんあり、それらは非常に壊れやすいのです。

原因としては例えば、気温の変化や風邪などが挙げられます。

あなたの鼻に空気が入り込み、それが鼻の内側にある膜を乾燥させたり炎症を起こさせたりして、鼻血の原因となりかさぶたを形成します。

気温は重要な要因の一つで、冬のほうが鼻血が出ることが多いのが一般的です。こういった鼻血の多くは鼻の隔膜の手前側で起こり、鼻の奥で起こることは稀です。奥でおこると少々止めづらいですが、心配はいりません。

鼻血の原因をまとめておきます。

アレルギーや風邪による炎症

・気温が低すぎるか、乾燥しすぎている

・鼻を強くかみすぎる、つまみすぎる

・何らかの傷か、隔膜の異常

・化学物質

・高血圧

・(極端なケースとして)腫瘍の可能性

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鼻血への対処

鼻血が出た時にまず大切なのは安静にすることです

子供の場合は特に安静にさせ、鼻血はすぐに治まるから問題ないということを伝えます。

これからご紹介するガイドラインをしっかりと覚えてください。

一番最初は、座って、頭を前に傾けます。血を飲んでしまうことを防ぐためです。口で呼吸しましょう。

次に、座ったまま、親指と人差し指でやさしく鼻(隔膜でなくやわらかい部分)をつまみ、鼻の穴を塞ぎます。 2分後に、指を離し、鼻血が止まっているか確認します。口呼吸を続けます。

・よく間違って言われることですが、頭を後ろに傾けたり、横になったりするのはやめましょう。このどちらの姿勢も、血を飲み込んでしまう結果となり、出血が止んだのかどうかわかりづらくさせます。頭を前に傾けて、鼻の粘膜を塞がない程度に押さえます。

5 分ごとに血が止まったかどうかを確認します。

もしまだ鼻血が止まらなければ、冷湿布や、氷を数秒あてて、血を止めましょう。数分待っても出血が続くようなら、緊急の外来に行ってください。

・鼻血が出てから数時間は鼻呼吸は避けてください。鼻血が再び出てしまう可能性があります。

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いつ病院に行くべきか?

以下の場合に病院へ行きましょう。

20 経過しても鼻血が止まらない場合

頭を打ったことで鼻血が出た場合。この場合は重大な頭の怪我の可能性があります。

・鼻を打ったことで、鼻血だけでなく、鼻が変形している場合。鼻の隔膜が壊れている可能性があり、強い痛みが伴います。

こちらも覚えておいてください

・もし週に1回かそれ以上の頻度で鼻血が出ているなら、風邪や気温の変化が原因ではないので、病院へ行きましょう。

最後に宇部市医師会のサイトでは、子供の鼻血に対して「小児の鼻血はあまり心配する必要がないことが多いのですが、まれにオスラー病などの血管の遺伝性の病気が原因であったり、白血病、血小板減少症などの血液の病気が隠れていることもあるため、長時間鼻血が止まらなかったりたびたび出血するようであれば血液検査も必要となります。」と警鐘を鳴らしています。

また同時に、大人の鼻血に対しても「年配者では高血圧、動脈硬化、肝臓病、腎臓病などの内科的な病気で鼻血が出やすくなることもあります。もちろん小児の鼻血と同様に白血病などの血液疾患も考慮する必要があります。」と記載されています。

鼻血が出たらまずは焦らず、適切な処置をとり、必要に応じて医師の診察を受けることが大切です。

引用サイト:宇部市医師会のサイト


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。