不安を和らげる12の自然療法

定期的に運動することでエンドルフィンが分泌されるため、気分が明るくなりますし、自信がつき、健康も改善されます。
不安を和らげる12の自然療法

によって書かれた Ekhiñe Graell

最後の更新: 06 12月, 2022

心に不安を抱えていても、薬による治療には頼りたくない場合、副作用のない自然療法で心を落ち着かせることも方法の一つかもしれません。比較的早く効果が現れる方法もありますし、時間をかけて少しずつ不安を軽減する方法もあります。この記事では不安を和らげる12の自然療法を紹介します。

1. カモミール

神経が過敏になっているときは、カモミールティーを一杯飲むと、気持ちを落ち着かせるために役立つかもしれません。カモミールに含まれている成分は、バリウムなどの精神安定剤と同様に、脳の受容体に作用すると考えられています。

ペンシルバニア大学の研究によると、不安障害の患者たちは8週間カモミールのサプリメントを服用することで、偽薬だけを服用していた患者たちと比べて、不安が大きく軽減されたということです。

2. 緑茶

緑茶2

緑茶には心拍数や血圧の調節を助け、不安を和らげる効果があることを示した研究結果はいくつかあります。ある研究によると、不安 を感じやすい人々が、試験前に200ミリグラムの緑茶を飲んだことで、心が穏やかになり、試験に集中することができたということです

3. ホップ

ホップはご存知のようにビールの原料として使われるものですが、ビールを飲んでも、気分を落ち着かせる効果はありません。鎮静作用のあるホップの成分は、揮発性の油で、アロマセラビーで使われるエッセンスにのみ含まれています。ホップのアロマは、心を落ち着かせ、眠気を誘うためにしばしば使われます。

4. セイヨウカノコソウ

不眠症を和らげるセイヨウカノコソウ根

セイヨウカノコソウの根には鎮静作用があり、不眠症の治療にも使われます。ドイツ政府はこのハーブを睡眠障害の治療法として承認しています。しかしこのハーブはあまり香りが良くないため、大半の人はカプセルで摂取しています。ホップ、カモミールやレモンバームなどの、他の鎮静作用があるハーブと組み合わせて使われる場合もあります。

5. エクササイズ

エクササイズは心の健康にも良い効果があり、短期的にも長期的にも、欝や不安障害への効果的な対処法と言えます。定期的にエクササイズをすることで、より自信がつき、気分が前向きになります。不安感の原因の一つに、健康についての心配がありますが、エクササイズで体調がよくなることによって、その心配もなくなるでしょう。

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6. トケイソウ

トケイソウ

トケイソウにもまた鎮静作用があり、ドイツ政府は神経不安症の治療法として承認しています。いくつかの研究は、トケイソウに、処方薬と同じくらい不安を和らげる効果があることを明らかにしています。また、鎮静作用のある他のハーブと同様、睡眠誘発作用もあるため、不眠症の治療にも使われています。鎮静作用のあるハーブは一度に一種類のみ使い、併用はしないことと、トケイソウの継続的な使用は一ヶ月までで止めることに留意してください。

7. ラベンダー

ある研究は、歯科医院の待合室がラベンダーオイルの香りで満たされていた場合、患者の不安が軽減されたという研究結果を明らかにしています。別の研究によると、ラベンダーの香りをかいだ学生たちは、試験前の不安が和らいだということです。

ドイツで行われたある研究は、ラベンダーのサプリメントが、不安障害と診断された人々に、バリウムと類似の抗不安薬である ロラゼパムと同じくらい、不安を軽減する効果があると述べています。

8. 深呼吸

ヨガの深い呼吸は、ストレスと不安を軽減するのに効果的であると証明されています。人は、不安を感じているときには無意識のうちに呼吸が浅くなることが理由の一つです。深呼吸の方法としては、口を大きく開けて息を吐いた後、数を4まで数えながら鼻で息を吸ってください。息を止めたまま7まで数え、そして8まで数えながら口からゆっくり息を吐きましょう。これを一日に少なくとも2回行ってください。

9. 空腹のときは食べましょう

ナッツ1

人は空腹のときに不安を感じたり、イライラしやすい傾向にあります。突然の不安感は、血糖値の低下が原因である場合もあります。血糖値が低下したときは、ナッツを1掴み分、またはダークチョコレートを1かけらに加え、水やお白湯をコップ1杯一緒に摂るのが良いでしょう

長期的には、バランスの良い食事が不安感を減らすことに役立ちます。野菜、適量の肉やシーフードなど、バラエティ豊かな食事を摂るようにし、ケールのような葉野菜も食べて葉酸やファイトニュートリエント(植物性栄養素)をしっかり摂りましょう。

10. 朝食

不安障害を抱えている人の多くは、朝食を食べない傾向にあります。卵のように、たんぱく質が豊富で、コリンが含まれている食品を朝食で摂ることが理想的です。コリンの不足は、不安感の増大と関連しています。

11. オメガ3脂肪酸

魚の脂は、心臓の健康を保つのに効果があるだけでなく、不安障害にも効果があるとされています。ある研究によると、一日に 2.5ミリグラムのオメガ3脂肪酸を 12週間摂取した学生たちは、偽薬を服用した学生たちと比べて、試験前の不安が軽減されたということです。

専門家たちは、食品からできる限りオメガ3脂肪酸を摂取することを推奨しています。サーモンのような冷水魚は最も優れた供給源です。カタクチイワシ(アンチョビ)やイワシなどにもオメガ3脂肪酸は豊富に含まれています。

こちらもお読みください『魚類以外にオメガ3脂肪酸を多く含む食材

 

12. 体を温める

温泉、サウナ、スチームバスでリラックスした経験はありますか?体を温めることには、不安と筋肉の緊張を和らげる効果があります。体が熱を感じると、感情のコントロールを司る神経回路に働きかけ、心のバランスを保つ脳内ホルモンであるセロトニンが分泌されます。 エクササイズによって気分が前向きになるのは、体が温かくなることも理由の一つかもしれません。


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