アスピリンを使ったヘアケアの方法

アスピリンの有効成分のアセチルサリチル酸には、フケなどの原因となる菌を取り除く効果や、血行を促進する効果があると言われています。
アスピリンを使ったヘアケアの方法
Karla Henríquez

によってレビューと承認されています。 医者 Karla Henríquez.

によって書かれた Carolina Betancourth

最後の更新: 17 12月, 2022

現代の女性にとって、市販の製品を使ったヘアケアはごく当たり前になっており、強く美しい髪のためには市販のトリートメントや、ヘアサロンでのトリートメントが最も効果的であると多くの人が考えています。

しかし、そういったヘアケアが一般的になる前は、多くの女性たちが家庭にある材料を使って、頭皮の乾燥やフケなどの問題に対処していました

現在でも、自然の材料を使ったナチュラルなヘアケアは人気がありますし、一風変わった材料を使ったヘアケアも行われています。

この記事では、それらのユニークなヘアケアの中から、頭皮の問題を改善し、髪の成長を促進するための、アスピリンを使ったシャンプーとローションをご紹介します

 

アスピリンシャンプーの効能

アスピリン

アスピリンは、世界中で最も広く使われている鎮痛剤・抗凝血剤です。例えばアメリカでは、ほとんど全ての家庭に常備されていますし、日本でも、アスピリンの有効成分であるアセチルサリチル酸を主成分とする市販薬が広く販売されています。

アスピリンは、鎮痛・解熱目的だけでなく、心臓の健康維持の目的でも服用されることがあります。アセチルサリチル酸は、心臓発作のリスクの低減や、循環器に問題を抱えている人々の血栓症予防などに効果があります。

薬としての効果に加えて、アメリカなど一部地域では、ヘアケアなど美容目的でアスピリンが利用されることもあります。

アスピリンには次のような効果があると言われています:

  • 髪の汚れを落とし、フケや頭皮の乾燥の原因となる菌を取り除く
  • 血行を良くし、髪の成長を促進する
  • 古くなった角質を取り除くことで栄養の吸収を促進する

 

アスピリンシャンプーの作り方

次のとてもシンプルな方法で、アスピリンの成分をヘアケアに生かすためのシャンプーを作ることができます。

材料

  • アスピリン 3錠
  • シャンプー 3テーブルスプーン(約30グラム)

用法

  • アスピリンをすり鉢を使ってすりつぶし、粉末状にします。
  • 次に普段使っているシャンプーを30グラムほど取り、粉末にしたアスピリンと混ぜます。
  • シャワーで髪を濡らした状態で、このシャンプーを髪全体に行き渡らせるようにして洗います。
  • 5分間そのままにしてから、ぬるま湯でよくすすぎましょう。
  • その後、普段通りにコンディショナーを使っても構いません。

こちらもお読みください:すべての髪質に!自家製シャンプーの作り方

 

アスピリンヘアローションの作り方

髪

このアスピリンを使ったヘアローションは、日光や乾燥など、自然環境によるダメージから髪を守ります

また、髪本来の自然な色を取り戻す効果もあるため、カラーリングした髪をできるだけ早く元の色に戻したい人にもおすすめです。

材料

  • アスピリン 8錠
  • お湯(やけどしないよう温度に注意) 1/2リットル

用法

  • アスピリンをすりつぶして粉末状にし、1/2リットルのお湯に混ぜます。
  • これをスプレーボトルに入れたものを、毎晩、髪全体にスプレーします。
  • アスピリンの粉末は徐々に底の方に沈んでいきますので、使う前には必ずスプレーボトルを軽く振ってください。

こちらもお読みください:頭皮にやさしい5つのナチュラルコンディショナー

 

注意!

  • アスピリンを使ったヘアケアの、効果の現れ方には個人差があり、髪質や生活習慣によっても異なります。
  • 効果を実感するためには、定期的に行う必要があります。
  • 美しい髪のためには、トリートメントなど外側からのケアだけでなく、水を積極的に飲んだり、ビオチンやビタミンE、たんぱく質が豊富に含まれている食品を摂ったりといった、体の内側からのケアも心がけましょう。
  • 人によってはアレルギー反応が起きることもありますので、髪全体にトリートメントをつける前に、頭皮のごく一部につけてみてください。刺激やかゆみを感じるようなら、すぐに使用を止めましょう

アスピリンを美容目的で使用することは、日本ではあまりなじみがありませんが、時には市販のヘアケア製品だけでなく、私たちの身近にあるものの美容効果に目を向けてみてもよいかもしれませんね。


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  • Vane, J. R., & Botting, R. M. (2003). The mechanism of action of aspirin. In Thrombosis Research. https://doi.org/10.1016/S0049-3848(03)00379-7.
  • Gonzáles, M. A. (2002). La Aspirina. Revista Médica de La Universidad Veracruzana.

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